冨田貴史/冨貴工房さんブログより 2013年8月 7日 (水) 8月1日 「マツリゴトの始まり〜参院選を振り返り3年後までのヴィジョンを育む」のメモ http://takafumitomita1320.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/81-204a.html ■TPPの行方 7月末に初めて交渉参加した日本。 これから交渉文書を読み込んでいく。 日本の交渉担当官たちが来週から集中合宿を行う。 8月7日から「日米並行協議」が始まる。 たとえば簡保がガン保険をやらないようにアメリカから要求が来ている。 アメリカの商業目的の保険会社が日本でビジネスをしやすいようにしろ、と言っている。 アメリカの外交上の常套手段=マルチ&バイ TPPのような多国間交渉の場と、 日米のような二国間交渉の場と、 両方の場で日本の市場明け渡しを求めている。 どちらかが失敗しても、他方がうまく進めば目的を達せられる。 8月22日からブルネイでTPP交渉会議。 10月のAPECで基本合意の予定。 だがここでの合意は難しいのではないか。 ■原発再稼動スケジュール 伊方、川内、玄海、泊の再稼動のための審査。 その後、大飯、高浜、など。 順次再稼動させていく計画。 ■消費税増税の行方 増税スケジュールは決まっている。 来年4月から8%。 2014年から10%。 今年の10月に判断する予定。 ■アベノミクス、経済動向と支持率 今回の選挙の前に株価が暴落した。 アベノミクスを支えたのは海外の投資家。 彼らは株価が落ちることを見越して、すでに売りに走っている。 彼らが再び日本の株を買い支えることはないだろう。 株価と自民党支持率は連動している。 選挙前の株価暴落は自民党にとって痛手。 そこで政府は年金の基金に手をつけて、株を買い支えた。 今後、海外の投資家が再び日本の株を買い続けることはないだろう。 これから株価は下がっていく。 これからの3年間、経済はかなり厳しくなっていく。 生活も厳しくなるだろう。 覚悟が必要な苦しい時期に入った。 ■憲法改正、軍備増強につながる話・・・国家安全保障法と秘密保全法 秘密保全法は、アメリカからの要請。 アメリカとの「未来のための変革と再編」という契約を外務官僚が結んだ。 日本の軍隊が米軍の指揮下に入る。 そのための憲法改正。 しかしそこには伏線も張ってある。 憲法改正せずとも、解釈を変えて新たな法律をつくることで集団的自衛権を行使できるようにしたい。 アメリカからの要望の中に「秘密保全法」が入っている。 米軍の機密情報が日本から漏れる危険性がある。 日本からの機密情報漏洩を防ぐための、アメリカからの要望。 「国家安全保障法」は、集団的自衛権を行使できるようにするための法律。 憲法の解釈を変えて、新たな法律を作る。 武力攻撃ができる国にするための法律。 緊急事態に内閣が大権をもてるようにする「全権委任法」を作ったナチスに学ぼうとしているのが、今の自民党政権。 今の安倍政権は、ナチスに学び、戦前の日本にしようとしている。 このことに違和感を感じていないのは日本人くらいではないか。 世界的には「安倍政権は危険」と思われている。 世界の国々が今の日本政府に警戒をしている。 ■中国との国境問題 尖閣諸島問題で中国を刺激し続けているのは日本。 アメリカの戦後の日本占領政策は「日本弱体化計画」。 「ベトナム、インドネシア以下の生活水準に落とす」 しかし米露冷戦構造が激しくなるにつれ、 日本の経済力および軍事物資生産力を育て 「反共産主義の砦(反共の砦)」にするように方針を変える。 その第一歩が朝鮮戦争(朝鮮特需)。 その後の日本の成長も、アメリカによる上述の政策方針が大きく影響している。 反共、反中国は、自民党結党当初からのスタンス。 現自民党政権は、アメリカのネオコンとのつながりが深い。 ジャパンハンドラーと呼ばれるリチャード・アーミテージ、マイケル・グリーンなど。 軍事産業は、戦争がないと成り立たない。 アメリカは不景気になると戦争を起こす。 今後、アメリカでは軍事費削減が決められている。 軍事費によって支えられている軍事産業、企業の経営が傾いていく。 このような状況を変えるためには「軍備増強の根拠」が必要。 米ネオコン勢力は、日本の軍隊を使って戦争を起こしたい。 「アーミテージ・レポート」などを通じて日本の現政権に圧力をかけている。 アメリカを支える2派。 ネオコンとウォール街。 ウォール街の支持を受けるオバマは、米ネオコンにコントロールされている安倍内閣の行き過ぎた態度を警戒している。 オバマは中国との関係、EUとの関係の調整に慎重。 中国を刺激しすぎることはオバマにとってマイナス。 今後すぐ徴兵制がしかれることはないだろう。 その前に経済的徴兵制。 これは今アメリカで行われている方法。 経済的に追い込み貧困層をつくって彼らをスカウトする。 仕事のない人たちは、生活費、学費、医療費を払うために従軍する。 ■今回、小さな政党は連帯できなかった ターニングポイントは今年5月末、山本太郎による呼びかけ。 「このままでは小さな政党はつぶされてしまう。次の選挙でみんないなくなってしまう。」と訴えた。 今回の選挙で、実際そうなってしまった。 自分の党を守るため、党首という立場を守るため、小異を飲んで連帯することができなかった。ここは大きな課題。 政権与党に歯止めをかける対抗勢力が急激に弱体化してしまった。 ■新たな対抗勢力を次の国政選挙までに作っていく 既存の政党、政治家に任せていたら難しいだろう。 1、見えない組織票を作る 「もしあなたが私たちの考える政策をとるなら、これだけの人があなたを支持しますよ」的なかたちで、浮動票といわれる票の数を実体化していく。 2、地方選に出て行く。 自民党の強みのひとつは、地方での活動を大事にしていること。 地方選で地盤、ボランティアネットワーク、資金、票田を作り、 国政選挙を支えている。 3、選挙で落選して国政を去った人たちとの連帯 いい政治家がたくさん落選している。 彼らとの連帯も重要。 ■南米、北欧に学ぶ 特に南米。 アメリカの裏庭と位置づけられ、長年ひどい目にあってきた。 米傀儡政権のもと、そこから民主主義革命をおこし政権がとってかわる。 そしてその後、軍事クーデターを起こされ、民主主義政権が倒れる。 そのような大変な時期を乗り越えて、今は反米中道左派政権が育ってきている。 ひどいことにあっているという自覚、危機感から目覚めた人たちが、 粘り強い取り組みを続けて今がある。 ■政権与党に有利な選挙制度 選挙制度は政権与党が自分たちに有利なように作ってきた。 それは宿命。 ある意味、相手の土俵で勝たなければいけない。 比例区しかり、小選挙区しかり。 ■空気を読みすぎる 政権与党が作っている空気にみなが飲まれている。 こんな話をしたら気まずくなる、と自己規制している。 押し黙っている。 空気を読みすぎて、空気を変えようとしない。 言い方を工夫すれば伝わることも、その努力をしない。 政権側は「誰からも文句がない」と思い込んでより横暴になっていく。 ■山本太郎議員の今後 8月2日〜8月9日、国会が始まる。 山本太郎議員が「質問趣意書」を提出する。 そこに対する返答がきたら、その内容を公表します。 みなで拡散してください。 質問趣意書はこれからも提出しつづけます。 政府がどんな回答をするのか、みなで監視し、広め続けることが大事。 無党派の議員の活動は本当に大変。 孤立させてはいけない。 みなが秘書、シンクタンクのつもりで、みんなでやっていく。 ■次の国政選挙はたぶん3年後 それはつまり震災、原発事故から5年後。 日本の原発事故とチェルノブイリは同じではないが、 チェルノブイリでは5年後から健康障害が爆発的に増え続けている。 日本でもそのような状況が起こりかねない。 これからの3年間、選挙の準備だけでなく、このような被曝の現実に対しての対策、アクションを続けていく必要がある。 チェルノブイリでやってきた対策を日本ではできていない。 国家も国民も黙っている。 何もしない。 見ないようにしている。 そのような状況の中で、健康被害はチェルノブイリ以上になる可能性もある。 健康障害が増え続けても、彼らは孤立し、世間的にはそのことすらも「なかったこと」にされてしまう可能性がある。 政治の世界で被曝を表に出し続けることと、政府がやらないことを自分たちでやっていくことの両方が必要。 まずは汚染の現状を明らかにすること。 そして食品の安全基準を下げること。 ■足腰を作る 選挙期間の直前から準備を始めても間に合わない。 基礎体力不足。 自民党、維新、みんな、、それぞれ3年後に向けた準備を始めている。 ノウハウ、経験、資金、すべての面で底上げが必要。 生活と政治を結びつける。 望む政策、掲げるビジョンと自分の生活、仕事、やっていることの間に横たわる矛盾を解消していく。 ■空気を読む選挙活動 緑の党関係者より・・・独自の政策を掲げてはいたが、選挙活動自体は既存の方法論にはまってしまった。自分たちの表現を自分たちのやり方で自信を持ってやっていくことの大切さを三宅洋平さんに教わった。 ■ロビイング 選挙が終わったら政治をほったらかし、のパターンにはまるのをやめよう。 みんな政治に興味あるといいながら、政治家に会いにいかない。 会いに行けないと思っている。 本当は、政治家を訪ねて会うこと自体は簡単なこと。 議員会館に行こう。 必要な情報を届けよう。 チャランケをすること。伝え方を学んでいくこと。 相手を否定せず、感情的にならず伝えること。 相手の話をしっかり聞くこと。 そのようなスキルも「足腰」。 政治を変えるための足腰を作っていこう。 他にも色々話しましたが、、、とりあえず以上にします。